昨日のブログは「引き際の美学」というタイトルで、歌手の安室奈美恵さんの引退について書きました。してみると、「引き際」という点では、私が趣味とする鉄道車両たちも同じだと思ったのです。きょうは、昨日のブログからヒントを得て、鉄道車両たちの引き際について触れてみたいと思います。

人間に「ゆりかごから墓場まで」ということばがあるように、鉄道車両にも同じことがあてはまります。つまり、「車両製造工場で産声を上げて、廃車・解体されるまで」ということです。

毎年新しい車両が登場するその裏で、引退する車両もあります。引退する車両の中でも、まだまだ走れそうなものも多いのです。

たとえば、地元福岡のこの電車。

西日本鉄道(西鉄)の8000形です。平成元年に西鉄大牟田線(当時の名称です)の特急用電車として誕生し、約30年近くに渡って西鉄の看板列車であり続けました。昨年あたりから老朽化を理由に徐々に廃車がはじまり、ことし9月16日に、観光列車「旅人」用に改装されたものを最後に引退しています。

鉄道車両の耐用年数は、だいたい30年〜40年と言われており、西鉄の8000形もそれに習った形なのでしょうか。個人的には、まだまだ走れると思うのですが…。

唯一救いなのは、最後まで特急用の電車として活躍を続けた点です。特急用として誕生した電車は、後々格下げされてしまうのですが、西鉄の8000形は、基本的に格下げされることなく、最後まで特急用の電車としての天寿を全うすることになりました。これはこれで、この電車にとっての引き際の美学だったと感じています。

歌手の安室奈美恵さんが「キレイな形」で引退するのと同じように、この西鉄8000形も「キレイな形」で引退することになるのでしょうね。西鉄の利用者にとっては、記憶に残る電車だったことは間違いなさそうです。